2012年5月アーカイブ

写真は「石巻市復興を考える市民の会」の代表:藤田さんが中心になって造られた手造りの公民館(湊別館)です。天井、壁、簡易の炊事場の設置など、復興に追われる日々の合間をぬって造られました。
壁の色が白いのには訳があります。以前に子供が床に寝転がった時に天井付近にある津波に浸った線を発見して、被害を思い出して建物から逃げ出したという例があったためです。被害の爪跡は色んな形で人の心に残っています。

仮設住宅に入らなかった方にも集い、語らい、団欒できる場所が戻りました。ピアノも寄付され、これからこの場所でコンサートも行われます。
100%震災前に戻ることはないけれど、人は繋がることで支えあって、少しだけ元気になれるのだと思います。この公民館を造られた方の優しい思いが伝わりました。

左の写真は公民館。右の写真は藤田さん(左)と今回お世話になった「美と笑顔を繋ぐ会」の方々です。

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東日本大震災で被害を受けた人々に復興支援をされている「美と笑顔を繋ぐ会」の皆さんと気仙沼大島の復興を祈念した「椿祭り」のイベントに参加させていただきました。
当日宿泊した旅館「椿荘花月」のご主人から、震災の日とその後の様子について伺いました。
大島は気仙沼からフェリーで15分ほどのところにありますが、震災から暫くフェリーが開通しなかったこともあり、島の人は自分たちで瓦礫の処理や海から流れる遺体の引き上げをされています。
他の地域に引っ越す人もいて、島民の数は激減しました。ボランティアの数も減りましたが、元の島に戻るために、今も復興に一生懸命の方がおられます。
最愛の家族や親戚、知人を亡くした上での作業がどれほど辛かったでしょう。
テレビや新聞などの報道では知っていましたが、現場を目の当たりにして被災された方から直接お話しを伺うと考えさせられることが沢山ありました。

気仙沼大島は「海の真珠」とも呼ばれた美しい島で、釣りや海水浴などが楽しめますし、のんびり過ごすにはお勧めの場所です。一人でも多くの人に訪れてほしい島です。
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