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大阪府茨木市のカウンセリングセンターです。
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精神的疲労と薬物使用

 連日、酒井容疑者の薬物使用に関する事件が報道されています。彼女の事件から色々な悩みを抱える皆様にも参考になることがないかを考察してみます。

 まず誤解のないように書いておきますが、どのような時にも危険な薬物を使用してはいけませんし、許されるものではありません。昔のCMで「人間辞めますか?」というフレーズがあったように最終的には身を滅ぼします。又、本人のみならず家族や周囲の方に迷惑をかけます。酒井容疑者の場合も逃走中に立ち寄った親類の家がマスコミに囲まれている映像がありました。囲まれることも大変ですが、周囲からの見る目が変わってしまい生活に影響があることはもっと大変です。お子さんも学校などでどのような状況になるか分かりません。自分自身だけの問題ではなく、周囲への影響も含めて絶対に使用してはいけません。

 ニュースによると彼女は薬物使用の動機として「仕事の疲れを飛び、忘れるために使った」と供述しているようです。「疲れを忘れる」という表現は体の疲れの場合にはあまり使われません。恐らくは精神的な疲れ(ストレス)を指しているものと思われます。
 彼女はアイドルやタレントとして芸能活動をしてきました。素の自分のままで芸能活動を行っている方はごく一部の方だけではないでしょうか。多くの芸能人(特にアイドルやタレント)はありのままの自分を抑えて芸能人を演じています。彼女は芸能人である酒井法子を演じてきたわけです。芸能人は多くの方の目がありますから、家にいる時以外はずっと酒井法子を演じ続けなければいけません。その精神的疲労はかなりのものだったでしょう。しかし、芸能人を演じ続け、芸能人同士、一般人に相談することができなかったのでしょう。

 実は、普通に生活をしている我々もありのままの自分を出せることはほとんどありません。家庭・職場・学校やサークルなど環境・立場によって周りから要求される場合もありますし、自分自身で「こうあるべき」という思い込みが、その姿を演じさせていることもあります。
芸能人でなくても、演じ続けることは辛いことです。
 素直に自分が出せる環境があれば、皆さんの精神的疲労が少しでも癒されるはずです。これがカウンセリングの一つの役割です。 周囲の方に相談したくても、皆さんの周囲の方は何らかの利害関係を伴っていたり、演技をする原因になっている方が多くいらっしゃいます。カウンセラーは周囲の方とは違う第3者で、皆さんのありのままの姿を受け入れ、お話しを進めていきます。

 演じることに軽い疲れを感じたら、ぜひカウンセリングを受けてみてください。

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